広がる可能性と出会い:ボストン大学で学ぶビジネスの魅力
多様な文化と歴史が交錯するアメリカ・ボストン。この街の中心で、ビジネスとマーケティングを専攻し、多忙ながらも充実した学生生活を送るM.Yさんにお話を伺いました。ボストン大学(BU)の魅力、学生生活のリアル、そして留学を考える人々へのアドバイスまで、現地の視点から語っていただきます。
- 2025/7/5
- 2025/7/5

M.Yさん
Boston University
専攻: ビジネス・マーケティング
- #正規留学生
- #大学編入
- #2020年入学
- #文系
- #アメリカ
ボストン大学入学前のM.Yさんの経歴について教えてください。
私は小学校までは日本で過ごしましたが、中学から家族の都合でシンガポールとマレーシアのボーディングスクールに通いました。その後、高校もシンガポールの一貫校に進学し、国際バカロレア(IB)プログラムを修了しました。これらの経験を通じて、異文化環境での学びや生活に触れる中、次のステップとしてさらに多様性のある場所で学びたいと考え、アメリカへの進学を決意しました。
M.Yさんはなぜボストン大学を進学先として選ばれたのですか?
私がアメリカを選んだ理由の一つは、アジア系の教育環境から離れ、より多様性のある環境で学びたかったからです。アメリカはさまざまなバックグラウンドを持つ人々が集まる国であり、私にとって新たな挑戦ができる場だと感じました。
ボストン大学を選んだ具体的な理由は、街全体が学生に優しく、安全で過ごしやすい環境だったからです。ボストンという街自体にも魅力を感じていましたし、過去にサマースクールで訪れた際の体験から、この大学での学びに期待が持てました。また、留学生の割合が多く、国際的な視野をさらに広げるのに理想的な場所だと思いました。
Early Decisionでボストン大学に出願し合格したため、他にも候補に挙げていたニューヨーク大学(NYU)なども検討していましたが、最終的にボストン大学への進学を決めました。
ボストン大学に出願する上での、具体的なプロセスについて教えてください。
ボストン大学の出願プロセスでは、Common Appを通じてさまざまな書類や実績を提出しました。志望動機を詳しく述べたエッセイでは、なぜボストン大学を選んだのか、そして自分がどのように大学生活を活かしていきたいかを具体的に語りました。また、課外活動の実績も評価されたポイントだと思います。私はタッチラグビーの大会に学校代表で参加したり、サステナビリティ関連のクラブ活動に取り組んでいました。また、数学や日本語のチュータリングを通じて他者への貢献を大切にしてきました。
高校では国際バカロレア(IB)プログラムを履修し、その成績を提出しました。このプログラムは2年間のハードな学びでしたが、これがアメリカの大学に出願する際の強みになったと感じています。
ボストン大学での周りの学生の雰囲気について教えてください。
ボストン大学は多様性と活気に溢れた環境です。特にビジネス分野での評価が高く、国内外から優秀な学生が集まっています。留学生の割合も多く、国際的な視野を持つ人たちと交流できる点が魅力です。また、ボストン大学は規模が大きいだけでなく、都市と一体化した立地も特徴的です。キャンパスが街の中心にあり、通学や生活の利便性が高いだけでなく、街全体が学びの延長線上にあるような感覚があります。こうした環境が、私たち学生にとって学びと成長を促進してくれる理想的な場になっています。
実際にボストン大学に行ってみて良かったと感じる点を教えてください。
ボストン大学での生活で特に良かったと感じたのは、友人関係の広がりと新しい価値観との出会いです。これまで日本人の友人が少なかった私にとって、ここでできた友人たちとの交流はとても新鮮でした。また、多様なバックグラウンドを持つ人々と関わることで、自分の視野が広がり、考え方が大きく変わったと感じています。さらに、ボストンという街が持つ活気と文化も大きな魅力でした。学生の街として知られるボストンでは、さまざまなイベントやアクティビティに参加する機会があり、日常的に新しい経験を積むことができました。
ボストン大学の授業のスタイルについて教えてください。
ビジネス専攻では、実践的でインタラクティブな授業が特徴です。グループでのプレゼンテーションや新規プロジェクトの立ち上げ、課題解決型のディスカッションが中心となっています。クラスの規模によって教授との距離感は異なりますが、小規模なディスカッションクラスでは直接の対話が可能で、積極的に質問や発言をすることで学びが深まります。また、出席ポイントが授業成績に反映されるため、参加意欲を高める工夫がされています。教授に積極的に話しかけることで、推薦状をお願いする際にもスムーズなコミュニケーションが可能になるなど、授業以外の場面でも関係性を築くことが重要です。
ボストン大学のキャンパスや施設の雰囲気はいかがですか?
ボストン大学の施設は非常に充実しており、学びを支える環境が整っています。特にジムやスポーツ施設は最新の設備が揃い、学生たちが健康的な生活を送るためのサポートが充実しています。また、図書館はテスト期間中には24時間開放されており、学習スペースが静かなエリアと話し合いができるエリアに分かれているため、自分の学習スタイルに合った場所を選ぶことができます。キャンパスと街が一体化しているため、大学の周辺には便利な施設が多く、アクセスも非常に良いです。街中に電車が通っており、ダウンタウンへの移動もスムーズです。大きな公園やショッピングエリアも近く、学外でのリフレッシュも簡単に楽しめます。
ボストン大学での生活環境はいかがですか?
寮生活はキャンパス内外で選択肢が豊富にあり、どちらもアクセスが良好です。ただし、ボストンの冬は非常に寒いので、通学や外出時には防寒対策が欠かせません。寮は快適で安全ですが、徒歩で授業に向かう際に15分以上かかる場合もあるため、寒さに慣れるまで少し大変でした。街自体は治安が良く、特に大学周辺は落ち着いた雰囲気です。一方、ダウンタウンエリアに行くとやや注意が必要ですが、基本的には安心して生活できる環境です。
ボストン大学で課外活動はしていますか?
いくつかの課外活動に参加しています。その中でも特に力を入れているのは、日本人学生会(JSA)の代表としての活動です。他にも、ビジネスフラットや学生コンサルグループ、留学生のアンバサダーとしての活動も行っています。
これらの活動を通じて、同じ興味を持つ仲間と出会い、共同でプロジェクトを進めることで多くの学びを得ています。また、新入生をサポートするビジネススクールのメンターとしても活動し、後輩たちの学びをサポートする役割を楽しんでいます。
ボストン大学で特に印象に残ってるイベントはありますか?
一番印象に残っているのは、JSAが主催する縁日イベントです。このイベントは、300人規模の参加者が集まる大きなイベントで、毎年テーマを決め、ステージでのパフォーマンスや日本食の屋台を通じて日本文化を紹介します。私が関わった際には、ダンスやバンドの演奏などが行われ、参加者全員が一体となって楽しむ素晴らしい経験でした。
また、ビジネススクール主催のセミナーや講演会も印象的でした。業界の第一線で活躍するプロフェッショナルから直接学べる機会が多く、将来のキャリアに役立つ貴重な経験となりました。
ボストン大学入学前、準備しておいてよかったこと、または準備しておくべきだったことはありますか?
入学前に計画的に準備をしておいたことが、大学生活をスムーズに始める大きな助けになりました。特に役立ったのは、大学で参加したいクラブ活動や学生団体を事前に調べておくことです。私はボストン大学のビジネスフラットやJSA(日本人学生会)など、興味を持った団体の詳細を早めに調べ、準備をしておいたおかげで、入学直後から積極的に活動を始めることができました。
また、留学生活では交友関係を広げることが重要なので、社交的な姿勢を保つための準備、いわば「ソーシャルバッテリー」をためておくことも大事です。積極的に他の学生と交流する意識を持つことで、友人関係を築くのがスムーズになりました。
さらに、学業面では、大学1年生や2年生の時に高いGPAを維持することを目標にするのが効果的です。特にビジネス専攻では後半の学年になると課題が多くなり、成績を維持するのが難しくなるため、早い段階で基盤を作ることが重要です。
ボストン大学での日本人コミュニティについて教えてください。
ボストン大学には、日本人学生のコミュニティがいくつかあり、特にJSA(日本人学生会)が活動の中心となっています。JSAは日本人だけでなく、日本に興味を持つ学生も参加しているため、多様なバックグラウンドを持つ仲間と交流することができます。私自身、JSAの代表として活動し、縁日イベントや交流会などを通じて多くの友人を作りました。
また、日本人コミュニティの規模は大きすぎず小さすぎないため、適度な距離感を保ちながら、必要なサポートを得られる環境が整っています。日本人学生同士が親密に交流しつつ、異文化交流も楽しむことができる点が、このコミュニティの大きな魅力です。
最後に、これから留学を志す中高生の方々にメッセージ・アドバイスをお願いします!
留学を成功させるために最も重要なのは、「受け身にならないこと」だと思います。留学生活は、自ら行動してこそ得られる学びや経験が多いです。「行けばなんとかなる」ではなく、積極的に計画を立て、リサーチをして、スタートダッシュを切ることが成功への鍵です。
また、留学を通じて得られるのは、学業だけではありません。多様なバックグラウンドを持つ人々と交流する中で、新しい価値観に触れ、自分自身を見つめ直す機会にもなります。特に、ボストン大学のように多文化が交差する環境では、視野が広がり、自分が次に進むべき道がより明確になると感じました。
これから留学を目指す方は、まずは自分が何を学びたいのか、どんな経験を積みたいのかをしっかり考え、それに向けた準備を進めてください。そして、勇気を持って新しい環境に飛び込んでみてください。その経験は、きっと一生の財産になるはずです!