中・上海交通大学の留学体験談:英語で学ぶエリート環境、ミシガン大学提携の魅力とは?
中国・上海にある名門、上海交通大学。その中でも、ミシガン大学との提携により全授業が英語で行われる「ジョイント・インスティテュート(Joint Institute)」は、グローバルに活躍したい学生にとって特別な環境です。今回は、2022年に入学し、エレクトリック&コンピューターエンジニアリングを専攻しているAmiさんに、リアルな学生生活や、進学に至るまでの経緯、そして中国で英語で学ぶという選択肢についてお話を伺いました。
- 2025/5/6
- 2025/6/18

Amiさん
Shanghai Jiao Tong University
専攻: Electric and Computer Engineering
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- #理系
- #2022年入学
- #ミシガン大学提携
上海交通大学入学前のAmiさんの経歴について教えてください。
私は日本生まれ日本育ちで、母が中国人ということもあり、小さい頃から中国語に親しんできました。祖父母の家が中国にあって、幼い頃から度々訪れていたので、中国という国には自然と馴染みがありましたね。中高は三田国際学園に通い、高校ではメディカルコースに在籍しながら理系のリサーチにも取り組んでいました。今の専攻とは分野が違いますが、研究→データ分析→結論、というプロセスの経験は、大学出願時にもアピールポイントになりました。
Amiさんはなぜ中国・上海交通大学を進学先として選ばれたのですか?
実は最初はアメリカやイギリスを目指していたんです。でも、学費の高さや出願の早さを考えると難しい面も多くて。そんな中、自分のルーツでもある中国で、しかも英語で学べる環境があると知って、すごく興味を持ちました。特にこのJoint Instituteは、ミシガン大学との提携で全ての授業が英語なんです。上海という国際都市にありつつ、アメリカ式の教育が受けられるというのが魅力でした。
上海交通大学に出願する上での、具体的なプロセスについて教えてください。
出願は大学のポータルサイトから直接行いました。TOEFL、SAT、推薦状、成績表、エッセイなど、アメリカの大学とほぼ同じ準備が必要です。エッセイでは、自分のバックグラウンドと「なぜ中国で英語で学びたいのか」について書きました。出願は高校3年の終盤で、合格通知が来たのは5月。少し遅めのタイミングでしたね。
上海交通大学の校風について教えてください。
一言で言うと「ガチ」です(笑)。周りの学生は本当に勉強熱心で、中国人の学生は四六時中勉強しているか、宿舎で休んでいるか、という印象です。さすが中国のトップ大学だなと。海外からの留学生は少しゆったりしていますが、それでも全体的に学業へのモチベーションが高くて刺激になります!
実際に上海交通大学に行ってみて良かったと感じる点を教えてください。
何より、中国のエリート層と一緒に勉強する環境が、自分にとってすごく刺激になりました。みんな本当にレベルが高くて、自分も頑張らなきゃって自然と思えるんです。キャンパスも広大で、湖や緑も多くて、勉強に集中しやすい環境が整っています。サポート体制も充実していて、アクティビティやバイト的な役割も含め、たくさんのチャンスが与えられているのも魅力ですね。
逆に、悪かった点、もっとこうだったらよかったと思う点はありますか?
やっぱりプレッシャーですかね(笑)。みんなすごく勉強してるので、ついていけるか不安になることもあります。あとは、上海といえどキャンパスが郊外にあるので、ちょっとした都会的な刺激が恋しくなるときも。でも電車で1時間ほどで市内には出られるので、たまの息抜きにはぴったりです。
授業のスタイルについて教えてください。
授業は全て英語で、ミシガン大学のスタイルがベースになっています。大人数の講義もあれば、少人数のディスカッション中心の授業もあり、グループワークやラボを通してアウトプットの機会が多いのが特徴です。受け身ではなく、自分から動かないといけない授業が多く、すごく実践的で面白いですよ!
キャンパスや施設の雰囲気はいかがですか?
ミンハンキャンパスは郊外にある分、とにかく広大!移動には自転車や電動スクーターが必須です(笑)。緑も豊かで湖もあって、自然と共に生活してる感覚です。食堂は7つ、図書館は2つもあり、施設の充実度も申し分ないですね。
学外での生活環境はいかがですか?
1年目は寮生活で、2年目からは友人とシェアハウスをしています。キャンパス周辺はスーパーや飲食店も充実していて、生活に困ることはありません。都心に行きたいときも電車1本で行けるので、オンとオフの切り替えがしやすい環境です。
課外活動はしてますか?
学部の国際学生会でミニスター(代表)を務めたり、イノベーションセンターでアシスタントとして働いたりしています。あと、日本語の授業でTA(ティーチングアシスタント)もやっています。手を挙げればいろんなチャンスがある環境なので、積極的に関わっていけば可能性が広がると思います!
特に印象に残ってるイベントはありますか?
建校記念日のお祭りはすごく楽しかったです!各学部や学生団体がテントを出して、グッズ販売やゲーム、イベントをしていて、まさに文化祭のような雰囲気でした。他にもドラゴンフェスティバルでランタンを湖に流したり、企業とのコラボイベントも盛んに行われていて、学内でも飽きることはありません。
入学前、準備しておいてよかったこと、または準備しておくべきだったことはありますか?
もっと基礎的な勉強をしておけばよかったなと感じました。特に日本だと試験勉強の機会が限られているので、試験慣れしておくと良かったです。それと、中国語の日常会話レベルは事前に身につけておくと、より快適に生活できますね。
大学での日本人コミュニティについて教えてください。
正規生・交換留学生含めて、だいたい20人ほどです。少ないですが、その分みんな仲良くなりやすいです。日中ハーフや、幼少期に中国にいた経験がある人が多く、共通のバックグラウンドがあると話しやすいですね。
最後に、これから留学を志す中高生の方々にメッセージ・アドバイスをお願いします!
中国は距離的には近いけど、進学先として考える人はまだ少ないかもしれません。でも、ここでしか得られない経験が本当にたくさんあります。英語で学びながら、中国の成長を肌で感じられるこの環境は、すごく貴重だと思いますよ!