【米・ニューヨーク大学の留学体験談】世界最高峰の芸術環境で学ぶ、映画監督への一歩
ニューヨーク大学(New York University, NYU)のTisch School of the Artsは、映画・演劇・舞台芸術などクリエイティブ分野において世界トップクラスの教育を誇ります。今回は、Film & Television Productionを専攻し、本気で映画監督を目指しているIzumoさんに、大学選びの経緯から現地での学び、そして将来の夢までを語っていただきました。
- 2025/7/21
- 2025/7/21

Izumoさん
New York University (Tisch School of the Arts)
専攻: Film & Television Production
- #正規生
- #芸術系
- #アメリカ
- #映画制作
NYU入学前のIzumoさんの経歴について教えてください。
私は高校生の頃から、映画に対する情熱を持って活動してきました。特にシンガポールでは、映画監督エリック・クーのもとで3年間アシスタントとして働き、絵コンテの制作や撮影現場の経験を積みました。また、グラブのマーケティング部門でも半年間インターンをしていて、映像制作とプロモーションの両面からフィルムの世界に関わってきました。
自分の作った短編映像がアジアの若手映像賞を受賞したこともあり、映画監督として本気でやっていこうと決意しました。それからは「世界で一番映画を学べる環境」を求めて進学先を考えるようになりました。
Izumoさんはなぜアメリカ・NYUを進学先として選ばれたのですか?
進学にあたって、映画制作の本場アメリカの大学の中でも、USC、UCLA、Chapman、そしてNYUの4校を志望していました。その中で、実際にUSCのサマーキャンプに参加したのですが、ハリウッド的なスタイルが自分にはあまり合わなくて…。よりアート寄りで、独立映画や実験的な作品にも力を入れているNYUに魅力を感じました。
決め手は、NYUの学びのスタイルと、ニューヨークという街のエネルギーです。映画の中で何を表現したいのか、自分の軸を保ちながら作品づくりができる環境だと感じました。
出願プロセスについて教えてください。
出願はCommon Appを通して行いました。提出書類にはIBの成績、課外活動の実績、そして映像作品のポートフォリオを含めました。ポートフォリオには、母のレシピをテーマにした5分ほどの短編映像や、自作の脚本を2〜3本提出しました。
学校の映像部での活動や、プロダクション現場での実務経験もアピールポイントになったと思います。映像系の専攻は、成績よりも「自分がどれだけ本気でこの分野に打ち込んできたか」が重視されると感じました。
実際にNYUに進学して感じた良かった点を教えてください。
まず、Tischのレベルの高さに圧倒されました。入学倍率が3%というだけあって、基礎をすっ飛ばしていきなり本格的な内容に入るんですよ(笑)。演出指導や演技理論を体系的に学ぶクラスもあり、「演者も表現者である」という欧米的な考え方に衝撃を受けました。
一番大きかったのは、同じレベル感と熱量を持った仲間と出会えたことです。みんな本気で監督を目指していて、週末も自主制作に没頭していたり、現場に通ったりと、熱量がとにかくすごい。そんな中に身を置けるのは、本当に刺激的です。
NYUでの生活面はいかがですか?
NYUは街中にキャンパスが点在しているので、いわゆる「キャンパスライフ」はあまり感じられません。寮でもスーツメイトと話す機会があまりなくて、最初は少し孤独を感じたこともありました。
でも、自分のやりたいことが明確だったので、同じ志を持つ仲間と繋がっていくことで、自然と自分の居場所ができていきました。サマーキャンプで出会った仲間との繋がりも、大学生活に大きな支えになっています。
将来の夢について教えてください。
まずは短編映画で実績を重ねて、5年以内には長編映画を完成させたいと思っています。アメリカか日本、どこで作品を作るかはまだ決めていませんが、今後の出会いや経験で自然に決まっていくのかなと。とにかく、地道に、でも情熱を持って作品を作り続けていきたいです。
留学を志す中高生の皆さんへのメッセージをお願いします!
本気で夢を追いたいなら、環境を選ぶのはとても大事です。NYUは、厳しさもあるけど、その分、得られる学びや繋がりが本当に大きい。志を同じくする仲間と切磋琢磨する環境で、自分の限界を超えることができると思います。迷ったら、とりあえずやってみる。一歩踏み出すことが、すべての始まりだと思います!