みんなの留学部

留学体験談

Brown University

ブラウン大学

【米・ブラウン大学の留学体験談】自由な学びと多様な価値観に触れる日々

アメリカの名門アイビーリーグの一つ、ブラウン大学は、自由でリベラルな校風と「Open Curriculum」で知られています。学生自身が興味に応じて柔軟に学びを設計できるこの大学に、2022年から正規生として通っているTさんにインタビューしました。エンジニアリングと物理を専攻するTさんが語る、リアルな大学生活と進学への想いをお届けします!

2025/6/30
2025/6/30
T

Tさん

Brown University

専攻: Engineering and Physics

  • #正規生
  • #アメリカ
  • #理系
  • #2022年入学

ブラウン大学入学前のTさんの経歴について教えてください。

僕は東京で生まれましたが、幼少期からかなり移動の多い生活でした。2歳から5歳まではカナダで過ごし、小学校は東京、中学はアメリカで通いました。そして、高校1年の秋に日本に戻ってきて、高校を卒業しました。

Tさんはなぜアメリカ・ブラウン大学を進学先として選ばれたのですか?

僕がブラウン大学を選んだ理由は、何よりも「自由な校風」にあります。ブラウンにはOpen Curriculumという制度があり、専攻の制約を超えて、自分の興味に合わせて自由に授業を取ることができます。さらに、評価方法も選べて、成績を気にせず挑戦したい授業を気軽に取れるのも魅力的でした。また、都会の喧騒が苦手で、のびのびと勉強できる環境を求めていたのも理由の一つです。他にもDuke大学と迷いましたが、リベラルな環境と自由な学びを提供するブラウンに魅かれ、進学を決めました。

ブラウン大学に出願する上での、具体的なプロセスについて教えてください。

出願はCommon Appを利用し、エッセイや高校の成績、SAT、TOEFLのスコアなどを提出しました。エッセイでは、僕がブラウンで学びたい理由や自己紹介に焦点を当て、課外活動としては無料の塾で先生を務めたことや、テニス部で部長を務めた経験をアピールしました。SATは1540点、TOEFLは117点を取得していたので、その点も出願に役立ったと思います。

ブラウン大学の校風について教えてください。

ブラウンは本当にリベラルで、独特な校風が魅力的です。学生一人ひとりが個性豊かで、どこか「quirky」(風変わり)な雰囲気があります。また、大学全体が学部生に焦点を当てていて、研究だけでなく教育にも力を入れている点が特徴です。学生が自分の興味や情熱を追求できる環境が整っていて、やりたいことを応援してくれる空気が好きです。

実際にブラウン大学に行ってみて良かったと感じる点を教えてください。

やはり自由に勉強ができる点が一番の魅力です。成績に神経を使う必要がなく、純粋に興味のある分野を深く学ぶことができるのはブラウンならではだと感じています。また、地方都市らしい静かな環境の中でのびのびと過ごしつつも、近くに大都市が多く、少し移動すれば様々なアクティビティを楽しめるのも良かった点です。そして課外活動の幅が広く、自分の「好き」を見つけやすいのも、ブラウンならではの特徴です。

逆に、悪かった点、もっとこうだったらよかったと思う点はありますか?

寮の居住環境には少し苦労しています。僕が住んでいる寮は月々1200ドル程度かかるのですが、設備が古く、トイレが汚かったりシャワーが不調だったりすることも多いです。また、ブラウンには裕福な学生が多く、時折その雰囲気に少し違和感を感じることがあります。リベラルさも過剰な面があり、偏った意見に固執するところがある点も、少し気になるところです。

ブラウン大学の授業のスタイルについて教えてください

授業は大人数のレクチャーから少人数のディスカッション形式まで多様で、専攻に合わせたカスタマイズも可能です。特に僕の専攻の工学では、実際にプロダクトを作るといった実践的な授業があり、学びの幅が広いです。デザイン工学なども専攻に含まれていて、専攻外の学生でも興味を持って受講できる点が魅力です。

キャンパスや大学の施設の雰囲気はいかがですか?

キャンパス内には古い建物も多く、図書館も正直なところあまり最新の設備とは言えません。ただ、工学の施設は比較的新しく整備されていて快適です。ジムも完備されており、特に夕方を避ければ比較的空いているので使いやすいです。また、非公式に24時間使える図書館もあるので、勉強に集中できる環境も整っています。

大学外での生活環境はいかがですか?

大学がある街は小さな地方都市ですが、治安はとても良いです。周辺には広めの公園もあり、自然を感じながらのんびり過ごすにはぴったりの環境です。また、近くにショッピングモールやダウンタウンもあって、生活に必要なものは揃っているので不便は感じません。時々夜に大麻で捕まる人が出ることもありますが、実際には安全な街だと思います。

在学中に印象に残ってるイベントはありますか?

毎年春に「Spring Weekend」というコンサートが開催されていて、有名アーティストが登場するのが楽しみです。昨年はJIDというアーティストが来て、みんなで盛り上がりました。また、隣の芸術大学「RISD」では年に2回ほどバザーのようなイベントが開かれていて、ユニークなアート作品が見られるのでとても面白いですね。

入学前、準備しておいてよかったこと、または準備しておくべきだったことはありますか?

日本食はたくさん持ってきてよかったです。特に「サトウのごはん」には助けられました。また、薬も持参して正解でした。アメリカの薬は高価で、サイズも大きくて使いにくいので、日本で買い揃えて持ってくるのがおすすめです。準備に関してはあまり気負わずに来ましたが、日本のものを少し持ってきておくと落ち着く場面も多いです。

大学での日本人コミュニティについて教えてください。

ブラウンにはJCA(Japanese Cultural Association)という日本人学生が集まる公式クラブがあって、そこで仲間と集まる機会が多いです。1学年に5〜10人ほどの日本人学生がいて、インターナショナルスクール出身や海外のボーディングスクールから来た人が多い印象です。互いにサポートし合いながら充実した学生生活を送っています。

最後に、これから留学を志す中高生の方々にメッセージ・アドバイスをお願いします!

留学するなら、使えるリソースは全て活用してほしいです。奨学金の制度も豊富にありますし、学会などに参加するためのサポートも充実しているので、どんどん挑戦してみてください。そして、ブラウンに来る人には、ぜひ幅広い授業を取ってもらいたいです。僕も、最初に考えていた専攻が実際に変わりました。教育に力を入れている大学だからこそ、いろんな分野に触れて視野を広げる経験を積んでみてください!

現役TOP海外大生による留学サポート、
本格始動!

海外大学への進学を考えていますか?留学に興味があるけれど、どこから始めればいいのか分からない…そんな方に向けて、みんなの留学部は現役留学生や留学経験者によるサポートサービスを 提供しています。

サポートへ申し込む