【カリフォルニア大学デービス校】アートを学ぶ留学生活とは?現役編入生が語る魅力と挑戦
カリフォルニアの豊かな自然と学問の地、UC Davisでアートを学ぶR.Hさんに、留学体験についてお話を伺いました。日本からDavisへと続く道のりや、キャンパスでの日々の生活、アート専攻ならではの魅力について深掘りしていきます!
- 2025/7/3
- 2025/7/3

R.Hさん
University of California, Davis
専攻: Studio Art
- #正規生
- #編入
- #25卒
- #アート専攻
- #アメリカ
カリフォルニア大学デイビス校入学前のR.Hさんの経歴について教えてください。
私は高校までは日本で過ごし、その後、NICに1年間通ってから、DVC(Diablo Valley College)でアートを学びました。そこで彫刻をメインに、課外活動にも積極的に取り組んでいました。例えば、地域の自殺ホットラインでカウンセラーを務めたり、熊本の洪水被害のボランティアをしたりと、多様な経験を積みましたね。その後、UC Davisに編入しましたが、DVC時代に経験したことは大学出願時のエッセイにも書きました。量よりも質が大切だと実感しています。課外活動を通じて自分のやりたいことが明確に見えてきたんです。
なぜカリフォルニア大学デイビス校を選ばれたのですか?
私はもともとアートに興味があって、Davisにはアート関連の展示や運営のチャンスが多いのが魅力でした。また、UC Davisは日本人が少ないと聞いていたので、少しチャレンジングだけど面白そうだなと思ったのも決め手です。教育の質もUC系列なら安心できましたし、他の大学も考えましたが、アメリカの自由な教育システムが自分に合っていると感じてDavisを選びました。
Davisでの生活はどんな感じですか?良かった点や大変だった点があれば教えてください。
良かった点は、大学が街全体に根付いている感じが強いところですね。Davisのイベントは街全体を巻き込んでいて、外部の人よりもDavisの学生同士で仲良くなりやすい環境があります。例えば、週に一度のJASS(日本文化共有クラブ)のミーティングもあって、友達作りがしやすいですし、編入生へのサポートも手厚いので、就活のアドバイスもたくさんもらえます。また授業に関して、アートのクラスでは、教授と学生の距離も近く気軽に意見を交換できるのが良かったですね。
逆に大変だった点としては、アートの施設が少し古くて狭いところですね。また、Davisの立地は都会とは言えないので、アウトドア好きな人には少し物足りないかもしれません。地方に慣れている人なら問題ないと思いますが、私にとっては慣れが必要でした。
Davisのユニークな点について教えてください。
Davisにはいくつか面白い特徴があるんです。例えば、「自転車の街」として有名で、人口よりも自転車の数が多いくらいです(笑)。また、牛が街を歩いていて「迷子の牛を探してます」みたいな張り紙が出たりもします。
印象に残っているイベントはありますか?
「Picnic Day」という毎年恒例の大イベントが印象的です。キャンパス全体でパレードが行われて、馬車やユニークな車が街を練り歩きます。アートの学生はこの日、自分たちの作品を販売したりもできるんです。また、レーザーメイズという催しもあって、レーザーに当たらないように進むのが面白かったですね。街全体が盛り上がる、まさにDavisならではのお祭りです。
普段の1日のスケジュールを教えてください。
だいたい朝7:30に起きて準備をして、9時から授業が始まります。午前中の授業が終わったら昼休憩を挟みつつ、午後も2〜3コマ授業を受けます。夕方からはJASSのクラブ活動に参加したり、チームスポーツを楽しんだり。アート専攻なので、制作時間も確保していますが、友人と過ごす時間も大切にしています。毎日が充実していますよ。
大学外の生活はどうですか?
Davisの治安は良いですね。多少ホームレスの方はいますが、比較的安全な街です。週末はクラブイベントに参加したり、アート作品の制作に打ち込んだりして過ごしています。アジアンスーパーも多く、日本食も手に入るので、生活に困ることはあまりないです。
卒業後の進路についてもお聞かせください。
将来的には日本に帰ってゲーム業界で働きたいと思っています。教授からは現地での就職も勧められていて迷いはありますが、やっぱり日本の食文化やコンビニ、温泉といったものが恋しいです。日本でなら自分の食のこだわりも満たせますし、日本に帰って就職したいと考えています(笑)。
入学前、準備しておいてよかったこと、または準備しておくべきだったことはありますか?
正直に言うと、特に「これを準備しておけばよかった」と思うことはあまりありませんでした。Davisの建物は新しく整備されているので、特にハウジングに関する不安もなく、到着後はすんなりと学生生活に入れましたね。ただ、留学エージェント(NIC)での勉強は助けになりました。特にエッセイの書き方を学んでいたことが出願の際に役立ちました。Davisでは、オリエンテーションがしっかりしていて、同じ専攻の学生とグループを組む機会があり、そこで自然と友達ができました。初めての環境でも心配しすぎず、何とかなると信じて準備するのが大事だと思います。
大学での日本人コミュニティについて教えてください。
Davisには少数ですが、日本人コミュニティが存在します。JASS(Japanese American Student Society)というクラブがあり、日本文化を共有するイベントが定期的に開催されていて、私も木曜日のミーティングに参加しています。また、土曜日にはみんなで遊びに出かけたり、運動会のようなチーム対抗イベントも企画されるので、自然と仲が深まります。日本語を話す機会もあるので、時々ホームの感覚に戻れるのがありがたいですね。日本人が少ない分、深い絆が生まれやすい環境だと思います。
最後に、これから留学を志す中高生の皆さんにメッセージ・アドバイスをお願いします!
「日本じゃない」と感じる時があるかもしれませんが、そんな時こそ自分や環境を否定せず、視野を広げる良い機会だと思ってください。どんな環境でもやっていける人が留学で成功するのだと感じています。自分を信じて、新しい環境に飛び込んでください!