【米・University of Washingtonの留学体験談】冬のある街を選んだ私が、心理学と法律を学ぶ理由
アメリカ・シアトルに位置する名門州立大学、University of Washington（ワシントン大学）。多様性と学術の強さで知られ、180以上の専攻が用意されている大規模な大学です。今回は、東京大学から転学し、現在は心理学とLaw Societies & Justiceを学ぶIrohaさんに、進学の理由や生活の様子、授業の実態について伺いました。
- 2025/11/12
- 2025/11/15
Irohaさん
University of Washigton
専攻: 心理学(Bachelor of Arts), Low Societies and Justice
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University of Washington入学前のIrohaさんの経歴について教えてください。
18年間北海道札幌市で生まれ育ち、札幌南高校の文系に通った後、東京大学に進学しました。その後、University of Washingtonに入学しました。
一応国内を受験して東京大学に行ってはいるんですが、日本の文理選択が苦手でした。私は将来進むなら法律系で文系を選ばなきゃいけなかったんですが、数学などの理系の勉強が好きでした。なので海外の、文理選択に縛られないで好きなことを勉強できるところがいいなと思って、今の大学に決めました。
IrohaさんはなぜUniversity of Washingtonを選ばれたのですか？
University of Washingtonを選んだ理由は、気温です。受験の時は奨学金の対象校とレベル、興味から何校か選びました。そこから違いの差別化が難しかったんですが、気温から選びました。
オファーをもらえた学校の場所が、カリフォルニア、シアトル、ボストンの3択だったのですが、私は冬がないのはちょっと寂しいなと思ったので、、暖かいカリフォルニアはなしで、ボストンは寒すぎるので、シアトルのUniversity of Washingtonに決めました（笑）。ちなみにキャンパスには入学の時が初めてで、それまではYouTubeに上がってるのを参考にしてました。
なぜその専攻を選んだのですか？
大学進学前から心理学は本当に面白そうだなと思って、専攻にすることを決めてました。
Law Society & JusticeはHEROとかを見ていて検察官になりたくて、そこから法律に興味が湧いて、さらに視野を広げて国際協力などの仕事をしたいなと思いました。その際に法律を勉強しておく必要があるかなと思って、専攻を決めました。
出願プロセスについて教えてください。
私は国内受験と海外受験を同時並行してました。SATなどの英語の勉強が日本の大学受験の役に立ったこともあり、文科一類に合格することができました。
勉強のコツは、こつこつ進めることと、たくさん寝ることだと思っています。ちなみに高校受験の時は7〜8時間ほどは寝てましたね（笑）。今もいっぱい寝てます。
出願する時に必要だったのは、Common Appでのエッセイ、大学志望理由書、課外活動、SAT、TOEFLですね。志望理由書には「好奇心が強くていろいろなことを知りたい、勉強をするのが好き」ということと、学んだことを使って人の役に立ちたいということを書きました。
University of Washingtonの校風について教えてください。
大学は、真面目な人が多い印象です。あと、割とリベラルな感じですね。なので、トランプの選挙の時はショックが大きかったですね。ちなみに選挙の結果が出た日の授業を休みにした教授もいました。
University of Washingtonに行ってみて良かったと感じる点を教えてください。
大きい学校なので教授との距離が遠いと聞きますが、クラスによって教授と近くなれるので、そこは良かったです。また、アジア系のご飯屋さんが多かったりしたので、生きやすいです。
逆に、悪かった点、もっとこうだったらよかったと思う点はありますか？
惜しいところとしては、物価と治安ですかね。物価は特に高いですね。あと、ちょっと予想外に雨も多いですね。
授業のスタイルについて教えてください。
いろいろな種類の心理学の授業が幅広くオファーされていて、今まで取ったもので言うと、社会心理学という社会の人との関係にフォーカスしたものもあれば、人が物を知覚するのかなどの脳に注目した理系の授業もあります。
Interdisciplinary Honorsという、専攻に関わらず様々な分野を幅広く学べるコースもとっていて、その中でもクリエイティブ・ライティングの授業は楽しかったですね。
キャンパスや施設の雰囲気はいかがですか？
キャンパスが広くて、大学の広場みたいなところで大体のイベントが開かれます。春になると桜が咲いて綺麗です。
寮生活について教えてください。
1年目は3人部屋だったんですけど、2年生の時は1人部屋ですね。割と自炊で日本料理を作ることが多いので、日本を恋しく思うことはないですね。
材料については、学校の中のスーパーで、学校内でだけ使えるお金で買ったり、外にはアジアンスーパーもあるので、あまり不便はしないですね。部屋で友達と作ることもあります。焼き鳥や砂肝、だし巻き卵やだし豆腐、サバ味噌、鯛めし、鰤しゃぶを作ったりしてました。ちなみに電子レンジや冷蔵庫も友達から譲ってもらって使ってました。
学校外での生活環境はいかがですか？
友達と外のご飯屋さんや古着屋さんにも行ってます。ごく稀にハイキングに行くこともあります。あと、アメリカの街は治安が少し怖いのでそんなに歩かないですね。基本的に昼間は何もしなければ何もないんですけど、夜は銃声が聞こえることもあるし、学校にも銃関連の問題があったので、少し怖いと思うことはありますね。
課外活動について教えてください。
フランス語のクラブに所属して、フランス語の会話を練習しています。東大で半年間とUniversity of Washingtonで1年間、フランス語の授業をとっていたので、せっかくならちゃんと話せるようになりたいなと思ってゆるゆると続けています。
印象に残っているイベントについて教えてください。
台湾クラブが出してたお祭りイベントが楽しかったです。ご飯系の屋台が美味しかったのと、有名な歌手が来てましたね。私は知らない方だったんですけど、かっこよかったです（笑）。
入学前、準備しておいて良かったこと、または準備しておくべきだったことはありますか？
基本的に大学からの情報でうまく事が進むので、大学からの情報は大切にしておいた方がいいです。日本から絶対に持っていくのは顆粒だしですね。毎回、詰め替え用の大きいやつを買ってスーツケースに詰めています。
日本人コミュニティについて教えてください。
現地に日本人は結構います。中でも交換留学生の方が多いので、仲良くなった子は1年で帰ることが多くて、寂しかったりもしました。
JSAは結構盛んです。5ドルの入会費と会員費を払うことで街の中のディスカウントをもらえます。でも、私はディスカウントで元を取ることが少ないのと、そこまで大きい組織に入ることが少ないので、入ってません（笑）。
留学中の現在の生活について教えてください。
今は、アフリカのマラウイという国で留学扱いのインターンをしています。
国際協力に繋がるような経験をしようと思って、今回の留学を決めました。毎朝早起きしてインドの大使館で無料のヨガ教室に通ってから仕事に行って、夜は疲れているので、ばたんと寝てます。
休みの日は友達とフェスティバルに行ったり、美容院で金髪のブレイズにしてもらって、周りの人からは驚かれましたね（笑）。
留学を目指す中高生へのメッセージ・アドバイスをお願いします！
行って後悔することはないので、頑張ってください！
