【米・ペンシルベニア大学の交換留学体験談】アイビーの名門で挑んだ1年間の学びと成長
アメリカ東海岸の名門、ペンシルベニア大学(University of Pennsylvania)は、アイビーリーグの一角としても知られ、学問・研究ともに世界トップクラスの大学です。今回は、一橋大学からの交換留学生として2023年よりPennに在籍しているKeitaさんに、交換留学のリアルな経験や生活、そしてその中で得た気づきについてお話を伺いました。
- 2025/6/30
- 2025/6/30

Keitaさん
University of Pennsylvania
専攻: Economics
- # 2023年入学
- #交換留学
- #アイビーリーグ
- # 経済学
ペンシルベニア大学入学前のKeitaさんの経歴について教えてください。
僕はずっと日本育ちで、大学も一橋大学の商学部に通っています。高校までは海外経験がまったくなくて、どこかで「海外に行ってみたい」という気持ちがずっとありました。そんな中で、大学の交換留学制度を知って、「これはチャンスだ」と思い、挑戦することに決めました。
Keitaさんはなぜアメリカ・ペンシルベニア大学を選んだのですか?
アイビーリーグのようなトップ校で、自分より優秀な人たちに囲まれた環境に身を置いてみたかったんです。Whartonなど経済や金融に強い学部があるのも魅力でした。他にはUC Berkeleyも考えましたが、学部の要件が厳しく、最終的にはPennに決めました。
ペンシルベニア大学に出願する上での、具体的なプロセスについて教えてください。
出願は日本からで、GPA(3.8)とエッセイがとても重要でした。エッセイでは、自分が所属しているサイクリング部での経験や、留学を通じてどう成長したいかを丁寧に書きました。将来に向けた熱意もしっかり伝えられるように心がけましたね。
ペンシルベニア大学での生活の良かった点は?
周りの学生が本当に優秀で、学力だけでなく志の高さにも圧倒されました。最初は英語だけの環境に慣れるのが大変でしたが、友達が優しく助けてくれたり、英語が完璧じゃなくても受け入れてくれる温かい雰囲気に救われました。刺激的で成長できる環境だなと感じています。
逆に、生活で大変だった点はありますか?
正直、アメリカの生活環境にはギャップを感じました。治安が悪い場所もあって、キャンパス周辺でも少し不安を感じることがありました。英語も、得意だと思っていたけど現地では通じなくて、2〜3ヶ月くらいはけっこうメンタル的にしんどかったですね。
特に印象に残っているイベントはありますか?
新入生向けのWelcome Partyがすごく印象に残っています。ミュージアムを貸し切って行われるんですが、DJやご飯もあって、まさにアメリカの大学って感じの華やかさでした(笑)。他にも「Hey Day」という、学年の進級を祝うイベントもあって、みんなでステッキを持って歩いたりして、すごく盛り上がります!
大学の勉強以外で参加している課外活動はありますか?
たくさんありますよ!フィギュアスケート、クライミング、アカペラ、ブラジリアン柔術、体操など、いろんな活動に参加しています。Pennには本当に多様な学生団体があるので、趣味を広げるのにもぴったりな環境です。
大学外での生活はいかがですか?
キャンパス内の寮に住んでいますが、月1500ドルくらいの二人部屋です。治安には少し不安がありますが、電車で10分ほどで街の中心にも出られるので便利な面もあります。周辺にはホームレスの方も多いですが、それも含めてアメリカの現実を知る経験になっています。
留学前に準備しておいてよかったこと、または準備しておくべきだったことはありますか?
やっぱり英語力ですね。特にリスニングや専門的な単語はもっと準備しておけばよかったと思いました。それと、メンタルケアの方法も知っておくと良いです。新しい環境って、想像以上に自分の心が試されるので…。
日本人コミュニティについて教えてください。
正規生も交換生も含めて、日本人はそこまで多くはないですが、その分親近感も強くて、自然と仲良くなれました。慶應や早稲田、ICU、同志社などから来ている人もいて、支え合える良い仲間たちに恵まれました。
最後に、これから留学を志す中高生の方々にメッセージ・アドバイスをお願いします!
Pennを目指す人には、「自分の殻を破る覚悟で挑んでみてほしい」と伝えたいです。楽しいこともあるけれど、それ以上に厳しい現実もあります。アメリカの大学は、努力と成長を求められる場所です。それでも、「変わりたい」「成長したい」という気持ちがあるなら、きっと素晴らしい経験になると思います!