- 2025/10/20
- 2025/10/21
【最新版】新しく変わったイギリス Personal Statementの書き方


この記事を書いたライター
Iroha
シンガポールでIBを取得。G12の時に一度イギリスの大学に出願したものの、併願していたカナダのトロント大学に進学。しかし、IBの最終試験結果が思いのほか良かったこと、トロント大学にはない教育学を研究したくなったため、UCLに出願。今はUCLの教育心理学を専攻中。
みなさんこんにちは!現役イギリス大生のIrohaです!
「Personal statement(エッセイ)って何を書くの??」
「Personal statementっていつから準備すればいいの??」
というお悩みはありませんか?
イギリスの大学に出願する際は、ほとんどの学生が「UCAS(Universities and Colleges Admissions Service)」というオンライン出願システムを利用します。
そこで必須なのが、Personal Statementと呼ばれるエッセイです。
なんと、2026年度の入学希望者から、Personal Statementの書き方が大幅に変わりました!
元々の4000 wordsの1つのエッセイから、3つの質問に各350 wordsのエッセイで答える形式に改定されたのです。
より自分のアピールポイントを押さえ、エッセイを構成しやすくなったようです。
それでは、3つの質問とは何か、そして、それぞれ書くときのコツを解説していきます。
Personal statementで聞かれる3つの質問
- Why do you want to study this course or subject?
- How are your qualifications and studies helped you to prepare for this course or subject?
- What else have you done to prepare outside of education, and why are these experiences useful?
Question 1: Why do you want to study this course or subject?
ここで自分の学びたい分野へのモチベーション、情熱やその分野の知識をぶつけます。
そして、将来のゴールに向けてなぜその分野をその大学で学びたいと思ったのかも記載します。
例えば、
- 人生の中で影響を与えた人物や出来事などの経験
個人的な経験でもOK。学校内での出来事や研究の他にも、自分が育った環境や地域、影響を与えた友人・同僚・家族、心を動かした本、ニュース記事、動画なども含みます。
- そしてその経験がどうこのコースや専攻分野の選択につながったのか
- なぜその分野を大学でさらに学びたいと思ったのかなどの動機づけ
そして専攻分野に関する知識や興味をアピールすることも大事。
- その分野について独自に調べたこと、本や、注目している専門家の研究や活動
- 授業の枠を超えた課外活動
もちろん、将来のことも記載しましょう。
- 具体的な職業や将来のプラン
- 大学での学びをどのようにキャリアにつなげるか
- 自分にとって将来大切にしたいことは何か
- そのためにこのコースで得る知識やスキルがどのように役立つのか
Question 2:How are your qualifications and studies helped you to prepare for this course or subject?
ここでは、自分の学校の授業、そして学校内外での学術的な学びがどのように大学で専攻したい分野につながっているか、を説明します。
その分野においての基礎的な知識を身につけた場面や自分の興味や強みを理解するきっかけとなった出来事や経験を書きます。
成績などは他のセクションで記入するため、あまり言及しなくて大丈夫です。
それよりも、志望する分野に最も関連性が高く、最近の経験に焦点を当てることが重要です。
例えば、
- 学校や全国規模のコンペティションでの受賞
- 学校で選択した科目や、レポート・実験の経験
- 学生アンバサダーやチームキャプテンとしての経験
- 授業内でのトピックやディスカッション
- 研究エッセイやプロジェクト
- EPQ(Extended Project Qualification)
- 学校・地域・全国レベルのコンペティション(例:UKMT)
- 関連する分野での個人レッスンや資格
- チュータリングやメンタリングの経験
- 資格取得につながるオンラインコース
私はIBをやっていたので、BiologyEEの研究とBiologyのIAについて書きました。専攻に近い科目でのレポートや実験などと結びつけると書くのが楽になります。
Iroha さん
Question 3: What else have you done to prepare outside of education, and why are these experiences useful?
教育の枠を超えて取り組んできた活動や、個人的な経験を通して、自分がそのコースにどれだけ適しているかをさらに示すチャンスです。
主には、ボランティア経験、学業以外での趣味や特技、実績などを書きます。
このセクションは個人的でユニークなものになるので、
「なぜそれが重要な経験・出来事なのか、なぜそれをここで書いているのか」を必ず反映させるようにしましょう。
その経験を振り返り、リーダーシップスキルやコミュニケーションスキル、などのソフトスキルと繋げ、志望する分野に関連するスキルをどう得たかを説明すると書きやすいはずです。
例としては、
- 趣味・特技
- 資格
- 課外活動、リーダーシップ経験
- 地域活動、ボランティア活動
- 人生の景色を変えた、壁を乗り越えた個人的経験
- オンラインプログラムなどの経験
- バイト、インターン、起業などの職務経験、もしくは職場体験
- チュータリング(指導やメンタリング)経験
- 旅行や訪問(オンラインまたは現地)
博物館、展示会、美術館、歴史的名所、コースに関連する施設(例:法学志望なら裁判所見学)
- サマースクール
Iroha さんPersonal Statementを書き始めるコツ!いつから書き始めたらいいの?
経験や体験をただただ羅列するのではなく、その経験から何を学んだのか、何を感じたのか、なぜその分野を専攻しこの先の将来に役立てていきたいのか、などを重点的に書きましょう。
そして早めに準備をすることも大切です!
12月、1月には出願なので、3ヶ月ほど前の9月ごろから書き始めましょう。
しかし、9月からは出願準備や学校の試験対策なども忙しくなるため、なるべく夏休み中に書き始めることがおすすめです。
先生や、進路指導アドバイザーなどにフィードバックをもらいつつ、時間をかけ推敲していくことが大切です。
私は高校の最終学年はEEやIAなどで追われるのが見えていたので、最終学年が始まる前の夏休みに書き、最終学年が始まってすぐ先生にフィードバックをもらいにいきました。
学校が始まると先生も忙しく、フィードバックもらうのに時間がかかるため、なるべく余裕を持つのがおすすめです。
今はオンライン上にサンプルなどもでているので、参考にしてみましょう。
もちろん、UCASのWebsiteにもたくさん書くときのコツが載っているのでぜひみてみてくださいね。(https://www.ucas.com/applying/applying-to-university/writing-your-personal-statement#applying-for-2026-entry)
「なぜこの分野を学びたいのか」「これまでの経験をどう活かせるか」といった問いに説得力のある答えを用意し、大学側に「この学生をぜひ迎えたい」と思わせるようなストーリーを構築することが、成功への近道です。
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